本命アギーレに足元見られ…代表監督選びの呆れたドタバタ
■日本の代表監督はオイシイ職場
スッタモンダしているうちに新たな「有力候補」の名前が取り沙汰されるようになった。
ブラジル版ESPNが12日(日本時間)、有力クラブ・コリンチャンスを率いて12年クラブW杯を制したブラジル人のアデノール・バッチ=通称チッチ(53)が「日本からオファーを受けている」と報じたのである。
「ブラジルW杯が開幕する前、チッチが売り込んできたという情報が入ってきました。そもそも、日本の代表監督は“優良銘柄”です。次のW杯までの4年間、負けが込んでも解任騒動に発展することはないし、年俸2億円が保証される上にW杯出場ボーナス、勝利ボーナスなど計2億円前後の余禄も入る。13年暮れにコリンチャンスを退任してから無職のチッチにとっては“オイシイ”職場なのです」(サッカージャーナリスト・六川亨氏)
実は、チッチの売り込みに「日本サッカーの恩人」の強力プッシュがあり、原技術委員長もソノ気になったという。
「優勝した94年米国W杯ブラジル代表主将にして10年W杯にブラジル代表監督として乗り込み、Jリーグ磐田でもプレーしたドゥンガです。チッチが売り込んできた際に推薦人として名前が記されていた――とサッカー関係者から小耳に挟みました。それどころか、チッチを補佐するためにテクニカル・ディレクターとして入閣したいという意向をドゥンガ自身が持っているという話も流れています」(平野氏)