またも代打で結果 西武・森に球団内から「フル出場」待望論
やっぱり高卒ルーキー離れしている。プロ初ヒットを放った前夜に続き、西武の森友哉(18)が31日もバットで球場を沸かせた。
1─0の八回に先頭打者の代打で出てくると、オリックス先発・東明の初球を迷いなくフルスイング。打球は中堅の前に落ち、駿太がショートバウンドを弾いたこともあって二塁打となった。さも当然といった表情で二塁ベースに立つ森に、田辺監督代行は審判に代走をコール。一振りでチャンスをつくって代走でお役御免とは、この道ウン十年の大ベテランの風情である。
そんな18歳の姿に、「もっと早くから一軍にいれば……」とため息が止まらないのが球団の営業担当だろう。なにせ、退任した伊原前監督の方針の下、森はキャンプから二軍暮らし。今季の西武は開幕前から話題がなかっただけに、営業担当は悲鳴を上げたほどだ。森がいくら打とうが、伊原前監督は無視を決め込んでいた。
森を抜擢したのは二軍コーチ歴が長い田辺監督代行。森も期待に応え、ベテランでも難しいといわれる代打で2試合続けて結果を残した。
一軍わずか2試合2打席2安打とはいえ、打率10割。将来の正捕手候補どころか、営業担当は「今すぐにマスクをかぶってフル出場してくれ」と望んでいるに違いない。