巨人V9戦士が分析 プロ野球の花形「スター三塁手」が消えた理由
「往年の野球ファンならご存じでしょう。長嶋さんは守備もうまかった。守備範囲が広く、私が捕るべき打球もスルスルと出てきて横取りすることがたびたびありました(笑い)。太っていた中西さんも、動きは良かった。三塁というのは、併殺プレーや複雑なサインプレーがある二塁や遊撃に比べると簡単なポジション。求められるのは強い打球の処理と横の動きぐらいです。だから、守りが少々下手でも打撃がいい外国人選手や外野手、最近では捕手が起用されることもある。そもそもスター選手なんて簡単には出てこないものだが、生え抜きを育てるより打撃重視の考えが、スター三塁手が出てこなくなった原因ではないか」
長嶋は「ミスター・ジャイアンツ」と呼ばれ、掛布は「ミスター・タイガース」だった。ベテランのファンたちから、「あの時代が懐かしい」という声が聞こえてきそうだ。