大谷の投球にため息…噴出する巨人「高校生スター指名」待望論
巨人ベンチからはため息が漏れた。11日に対戦した日本ハム先発の大谷が、初回に自身最速タイの160キロをマークした直後のことだ。
巨人打線は二回に阿部と亀井の連打で1点をもぎ取ったものの、あとは大谷に牛耳られた。試合は延長戦を制して3連勝。交流戦首位に立った。原監督は大谷について「素晴らしい投手。先発をして7番の打席に入るという彼ならではの素晴らしい野球人」と絶賛した。19歳の若さで夢の160キロを投げる上、打者でもある「二刀流」。話題だけではない投手・大谷を初めて目の当たりにし、驚きを隠せない様子だった。
この日、地上波で中継したテレビ朝日関係者は「大谷が先発で良かった」と漏らしていた。そりゃそうだ。投打で抜群の能力を発揮する大谷は、今や日本球界一の人気者。球宴のファン投票中間発表でも、パ・リーグ先発部門で堂々の1位となっている。
一方の巨人の1位は捕手の阿部のみ。勝ち頭の菅野や坂本も3位と、人気面ではいまひとつなのが実情だ。
スター待望論が出て久しいというのに、巨人はこれまで、大谷のような甲子園出身のスター選手をドラフトで指名してこなかった。