就任会見から見えた アギーレの「戦力外」と「呼びたい選手」
本田とともにブラジルW杯の中心選手だったFWの香川真司(25)、DF吉田麻也(25)も、アギーレのお眼鏡にはかなわない。サッカージャーナリスト・六川亨氏が言う。
「W杯コートジボワール戦の2失点は、いずれも日本の左サイドからのクロスで、左サイドアタッカーの香川の守備力のなさを徹底的に突かれた結果でした。アギーレは来日会見で<守備と攻撃のバランスが重要>とも話していたが、右サイドアタッカーのFW岡崎慎司(28)はW杯初戦と2戦目ギリシャ戦で攻守のバランスを乱し、香川と並んで初戦と2戦目でシュート計0本と惨憺たる結果に終わっています。DF吉田の場合は展開力に難があり、アギーレの<的確に攻撃につなげる>に大きな不安がある。香川に岡崎、吉田の3人が代表から外れても驚きません」
■10月の親善試合で顔ぶれがガラリと変わる
それではアギーレは、どんな選手を選び、新生アギーレ・ジャパンの顔ぶれは一体、どうなるのか?
「アギーレは、実戦的な選手を好む。技術、スピード、高さなどの武器があっても、プレーが軽かったり、球際の厳しさがなかったり、1対1で簡単に負けるような選手は選ばれない。DFでは鹿島の昌子源(21)、チームメートの植田直通(19)、さらにはG大阪のDF西野貴治(20)ら若手有望株が目に留まるでしょう。中盤ではアグレッシブなプレーと攻守の切り替えの絶妙さから浦和MF青木拓矢(24)、プレーセンスにあふれている鹿島MF柴崎岳(22)が招集されるのではないか。前線では川崎FW小林悠(26)のユーティリティーさ、G大阪FW宇佐美貴史(22)の鋭い突破力などがアギーレ好みの選手です」(CS放送のフランス1部リーグ解説者の中山淳氏)