3日連続であっさり負け…大相撲“遠藤バブル”が崩壊寸前
ザンバラ髪で颯爽とデビューした去年の姿が、遠い昔のことのようだ。日本人ホープといわれる遠藤(23)がまた負けた。相手は横綱鶴竜。前に出たところを肩透かしであっさり土だ。
これで開幕から横綱に3連敗。初日、2日目もあっさりはたき込みで敗れるなど、3日間とも同じような負け方だ。新入幕からちょうど1年。平幕で足踏みしている。
もっとも、ある相撲記者は「いや、こんなもんでしょう」とこう言う。
「見てくれがいいものだから相撲協会がプッシュしているが、今の遠藤の実力ではこの程度。立ち合いの弱い力士が上位に通用するわけがない。頭を低くしてぶつかるのは立ち合い負けをカバーするためとはいえ、今度は『押し込もう』という意識が強すぎて、上体に力が入っている。はたき技のいい餌食です」
立ち合いの当たりを強くするには上位力士との稽古を重ねるしかない。ところが、遠藤は出稽古をあまり行わない。所属する追手風部屋は他に十両以下の力士しかいないのだから、いつまで経っても欠点を克服できない。永遠に平幕止まりだ。
「先場所も8勝7敗とギリギリの勝ち越しにもかかわらず、前頭5枚目から筆頭に上がっている。協会がこれだけひいきしても、この負け方ですからね」(前出の記者)
実態が伴わなければバブルと同じ。崩壊は時間の問題か。