試合間隔あきすぎ…ソフトBによぎる「2010年の悪夢」
ソフトバンクの選手が口々に、「ちょっとヤバいんじゃないの」と言っているという。
11日から開催されるCSファーストステージ。パは2位オリックスと3位日本ハムが対戦する。首位ソフトバンクは15日からのファイナルステージに備えて一軍がフェニックスリーグに乗り込んだものの、これが大誤算。8日こそ試合が出来たとはいえ、台風19号の影響で9日は試合中止。結局、わずか1試合で福岡に戻る羽目になった。
しかも、無観客で行われた紅白戦が、ファンサービス向けユーストリーム中継で配信されるという不手際まで発覚。CSファイナルSでぶつかるライバル球団に、サインや配球など偵察された可能性もある。
ソフトバンクは10年にもリーグ制覇しながら、CSではファーストステージを突破した3位ロッテに敗退。最後の公式戦から2週間以上も間隔があき、選手は実戦感覚のズレに苦しんだ。当時のコーチ陣も「選手は試合がない期間の調整法が一番難しい。特に野手はボールを追う目の感覚が鈍くなる」と、嘆いていた。
仮に日ハムが勝ち抜けば、MAX162キロの大谷が投げる可能性もゼロではない。実戦感覚が衰えたまま、打てる投手でないのは明らかだ。
ソフトバンクが最後に公式戦を行ったのは2日。いくら相手が一軍半や二軍、韓国の球団相手のフェニックスリーグでも、実戦感覚を取り戻すという点で、紅白戦よりはマシだった。それがわずか1試合しか出来なかったのだから、選手の不安ももっともだろう。