釜本氏が本田に苦言 「サボらないでフルパワーでプレーを」
日刊ゲンダイで私は、「本田はパスを出したら歩いている。自分が動くことでスペースが生まれ、攻撃が活性化する。なぜ動こうとしないのか?」と、何度も指摘してきた。
ジャマイカ戦の本田はフィニッシャーとして脅威になれず、左右両サイドの攻撃系選手としてプレーした時間帯では、ボールに絡む回数、運動量ともに少な過ぎた。
そして試合後に、「我が意を得たり」と思った。ジャマイカのドイツ人指揮官シェーファーがこんなコメントを残したと、現地取材記者から聞いたからである。
「ホンダは100%でプレーしていない。90%くらいのところで抑えていると思う。彼がドイツ人の精神を身に付ければ、もっといいプレーヤーになれる」
ドイツ人の精神とは何か? それは「絶対に諦めない」「勝利のために献身的にプレーする」ことだ。もちろん「常に100%の力を発揮する」のは言うまでもない。
本田圭佑には、「サボらないでフルパワーで働きなさい」と言いたい。
(談・釜本邦茂)