アギーレは特別扱いせず 王様・本田は“一兵卒”からやり直し
キリンチャレンジカップ(5日のウルグアイ戦=札幌、9日のベネズエラ戦=横浜)に向けた日本代表合宿(札幌)。2日目の昨2日に欧州組7人が合流し、その中にザッケローニ前監督時代に攻撃の中心選手・トップ下を務めて「王様」を自任していたミラン所属MF本田圭佑(28)の姿もあった。しかし、アギーレ新監督体制になってから、本田の立ち位置は大きく変わった。
午後4時に練習スタート。ボール回しで汗を流した後に攻守に分かれて4対4、5対5などをこなし、続いて2人組が離れた位置に立ち、中間地点にカット役の選手を置いてパス交換の練習が始まった。その時、アギーレ監督がプレーしていない選手に身ぶり手ぶりで声を掛け始めた。本田のそばにも近寄ったが、二言三言話し掛けただけですぐに立ち去っていった。
アギーレのモットーは「若手、ベテラン、元代表、初招集、欧州組、国内組で区別しない。全員がゼロからのスタートに立っている」である。
南ア、ブラジルW杯の絶対的エースだった本田を「その他大勢」として扱うのか? それとも特別扱いのままなのか? チームメートも「どうするつもりなのだろう?」と興味津々だった。