疑われた挑戦の“本気度” メジャーで「オリ金子株」が大暴落
「本気で行きたかったのかな? という疑問はありました」
今オフ、入札制度によるメジャー移籍を断念したオリックスの金子千尋(31)について、メジャーに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言った。
「金子がシーズン終了後にメジャーに行きたいと言い出したのは唐突な感がありました。過去に金子のようなケースはありません。ダルビッシュ、田中、岩隈らはみな代理人を通すなどして早い段階でメジャーの各球団に挑戦の意思表明をしていた。そして、米国の各メディアが毎年夏ごろに発表する『FA選手トップ50』などに名前が出ると、メジャー球団が獲得する意思があるのが分かるんです。ただ、金子の名前は最後まで出てこなかった。広島の前田健太をレッドソックスのクレイグ国際スカウト部長が視察したように、20億、30億円クラスの大型契約を結ぶような選手は、必ず球団の幹部クラスが日本で実際に投球を確かめるもの。金子については、メジャーのそういう動きも聞かなかった。挑戦するにあたっての『段階』を踏んでいなかったからでしょう」
■日本時代より低年俸でもプレーしたい気概はあるか?