W杯女子ジャンプ3位 高梨沙羅が泣いた「2センチの壁」

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 ジャンプの女王がいきなりつまずいた。

 ノルディックスキーのW杯ジャンプ女子が5日(日本時間6日未明)、ノルウェーのリレハンメルで開幕。個人総合3連覇を目指す高梨沙羅(18)は1回目に93.5メートル、2回目に97メートルの合計265.1点で3位。ロゲリ(スロベニア)、イラシュコ(オーストリア)の欧州のライバルたちの後塵を拝し、昨季からの連勝は「7」でストップ。W杯通算25勝目はならなかった。

■突貫工事も焼け石に水

 ソチ五輪では金メダル取りを期待されながら4位に終わった。夏場には助走スピードを増すため、走り込みなどの陸上トレーニングをこれまで以上にこなした。滑走路で重心を落とした時の姿勢が安定し、減速することなく離陸できるようになった。万全の状態でW杯を迎えたものの、最後までジャンプスーツに悩まされたという。

 国際スキー連盟(FIS)は今季、ジャンプスーツのルールを改定。女子では従来は体の大きさとスーツの差が2センチ以内とされていたのが、今季から4センチに変更になった。わずか2センチの差とはいえ、風向きによっては浮力が落ちたり、空中での姿勢が不安定になる。飛距離が短くなるだけでなく、バランスを崩して着地を乱せば、飛型点も伸びない。

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