今季初優勝逃した松山英樹に「ゴルフ以外にも課題山積」の声
■他のプロと信頼関係を築くべき
松山のゴルフは確実に上達している。同時に、米ツアーで存在感が増す松山への周囲の目は、より厳しくなる。米ゴルフ事情に詳しいゴルフライターの吉川英三郎氏は、「松山もこれからはただ強ければいいでは済まされない」とこう続ける。
「まずは米ツアーの実力プロたちと積極的にコミュニケーションを図ることです。J・ウォーカーが“マツヤマは英語を話せない”と前日にコメントしたように、ワケのわからないやつと見られているわけです。いつまでたっても日本人だけで集まって行動していたり、勝てばいいんだろうという態度をとっていると、米ツアーのファンや関係者の印象は悪くなるばかりです。米ツアーメンバーの一員として何よりも信頼関係を築くことが重要です」
1968年にPGAオブ・アメリカ(全米プロゴルフ協会)からツアー部門が独立して大きくなっていった経緯も理解しなければならない。
もともとは全米各地で独自に行われていたゴルフ大会に米ツアーが協力する形で盛り上げて、その収益を地元に寄付したことがはじまり。つまり、ゴルフ大会はチャリティー活動がメーンだった。