錦織圭が「世界4位」に現実味 5位から浮上で何が変わる?

公開日: 更新日:

■「世界4位」ならツアー優勝も増える

 プロテニス界では5位と4位の差は天と地ほども違う。ランク5位は4大大会でシードされても、ベスト8(準々決勝)までには自己ランク以上の選手との対戦が必ずある。それが4位になれば、ランク1位から3位選手との対戦はベスト4(準決勝)になってからだ。

 同時に、通常のツアー戦でもランキング上位者が出場したい試合を選ぶため、錦織は希望に沿った出場試合を組める。

 さらに言えば、4大大会以外は1位から4位の選手が同一試合に出場するケースは限られる。ATP(男子プロテニス協会)がツアー全体を盛り上げるため、上位選手の出場する試合を振り分けるためだ。錦織が世界ランク4位になれば、現在1位のジョコビッチ(27=セルビア)、2位のフェデラー(33=スイス)、3位のナダル(28=スペイン)という強豪との対戦はかなり減る。ツアーでの優勝回数も昨季(4勝)より増えるはずだ。

 優勝回数が増えれば高いポイントがその都度、加算される。ランキング上位陣に順位の変動が少ないのはこうした事情もある。

 世界5位と4位は「1差以上」の価値があるのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    尽きぬ破天荒エピソード…それでもショーケンが愛された訳

  2. 2

    河合優実が日本アカデミー賞「最優秀主演女優賞」の舞台裏…石原さとみと激しいガチンコ勝負

  3. 3

    教諭体制は日本一も…“国公立の雄”筑波大付属小の落とし穴

  4. 4

    「中居正広問題」ではノーダメージも、夫は吉本芸人…フジ山﨑夕貴アナの育休復帰は正解か

  5. 5

    やす子は人間不信に…友人から借金を頼まれたら「さっさと貸して縁を切る」という新発想

  1. 6

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  2. 7

    「石破降ろし」不発の裏でうごめく与野党の身勝手な思惑…野望ついえた安倍一派は“特大ブーメラン”に真っ青

  3. 8

    愛子さまに、佳子さまご結婚後も皇室に残る案が進展も…皇族数減少の課題にご本人の意思は?

  4. 9

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  5. 10

    数年前から“終活”も 萩原健一さんの知られざる闘病生活8年