後輩長野と評価明暗の巨人村田 「シーズン二軍」で失う“肩書”
不振で二軍落ちしている村田修一(34)の一軍昇格が見送られた。
19日のロッテとの二軍戦に「5番・三塁」で出場したものの、3タコ1三振。視察した原監督は「今やっていることがあるようなので、もう少し時間を与える」と話した。来週27日に迫った開幕ギリギリまで待つ意向というが、一方で18日のオープン戦で井端を三塁で起用するなど、「村田抜き」の開幕メンバーを模索し始めてもいる。
生え抜き以外で初の選手会長となって2年目。これは原監督が突然、指名したものだった。ある球団関係者がこう言う。
「選手会長は現職が次に引き継ぐ選手を指名することになっている。10年から4年間務めた内海は最初に当時4年目の長野に打診した。しかし、『絶対嫌です』と固辞された。そこで原監督の預かりとなり、村田を指名した経緯がある。ただ、原監督も生え抜きの長野にやって欲しいのが本音。実績は十分なのに、性格的に先頭に立ちたがらない。もっとチームを引っ張って欲しい、という願いもある。長野にとって日大の先輩でもある村田から指名されれば、さすがに今度は断れないだろうというのが外様会長誕生の裏の理由です。村田に対する原監督の評価は年々落ちている。シーズンに入っても二軍ということも十分あり得る。選手会長がそれでは体裁も悪い。今オフにも長野と交代する可能性が高くなります」