マー君に開幕投手を託すしかないヤンキースの“苦悩ローテ”
田中は「去年経験しているので、シーズン中のペースは掴んでいる」と話しているものの、指揮官としてはエース右腕が早々と離脱することだけは絶対に避けたい。ベテラン左腕をフル稼働させて、前半戦をしのぐ計算なのだろう。
実際、ヤンキース首脳陣は依然として田中の右肘には細心の注意を払っている。肘への負担を軽減するため「春先は多く投げさせられない投手もいる。できるだけ休みを与えたい」(ロスチャイルド投手コーチ)と、通常よりも1人多い先発6人制を検討しているほどだ。
田中が開幕投手を務めたとしても、ジラルディ監督はシーズン中も不安を抱えながら采配を振ることになる。
▼田中将代のコメント
「過去2度の登板と比べても一番良かったと思います。課題は明確で次につながるという感じはある」