世界水泳逃し引退示唆の北島康介が次に狙うは「実業家で金」
「選手としてできることをやりたいから、きつい思いをしてきたけど、桜が散った」――。
五輪2大会連続2冠の北島康介(32)が潔く負けを認めた。
8日の競泳日本選手権。男子100メートル平泳ぎ決勝で1分0秒18の平凡なタイムで3位と惨敗。派遣標準記録Ⅱ(1分0秒04)すら切れず、今年7月開幕の世界選手権(ロシア・カザン)の代表入りを逃した。
かつての世界記録保持者も今年の9月で33歳。力の衰えは隠せず、今大会を前に米国で高地合宿を行い、59秒台を狙ったがかなわなかった。来年にはリオ五輪が控えるが、今後について北島は「選手であり続けるべきかもうちょっと考えていきたい」と引退を示唆した。
■今年3月に米国企業日本法人の代表取締役に
ここ数年は度重なる故障にも悩まされており、トップスイマーとして体力的には限界に近づいている。「来年、桜を咲かせたい気持ちはある」と話す北島が次に目指すのは実業家への本格的な転身だ。
09年にはマネジメント会社を立ち上げるなど、すでにビジネスマンとしての顔を持つ。今年3月には米国企業日本法人の代表取締役に就任したばかり。これまでは現役選手として練習に励む傍ら、ビジネスにも精力的に関わってきた。北島は「新しいことにチャレンジするのはワクワクする」と話しており、新ビジネス分野の開拓に意欲を見せているという。
「実業家でも金」はなるか。