フェルプスに競り勝ち2冠も 競泳・萩野の課題浮き彫りに
男子競泳のエースにしては物足りない結果に終わった。パンパシフィック水泳(豪州・ゴールドコースト)で金メダル量産が期待された萩野公介(20=東洋大)のことだ。
最終日の24日は200メートル個人メドレー決勝で同種目五輪3連覇中のマイケル・フェルプス(米国)に競り勝ち、1分56秒02で優勝。これで今大会は6種目に出場し、金2個銀2個のメダルを獲得した。2冠を手にしたものの、3日目(23日)には400メートル自由形で2位に入りながら、直後に行われた200メートル背泳ぎでは8位に終わり、全種目でのメダル獲得はならなかった。
この大会は米国、カナダ、豪州、日本などの太平洋に面した競泳の強豪国によって争われる。世界のトップスイマーが集う大会で、萩野の課題があらためてハッキリした。
今回、萩野は3日で6種目をこなした。今年に入って行った米国での2度の高地トレーニングが功を奏し、複数種目に出場してもスタミナに不安がないことは証明した。 しかし、複数種目を制するために最も重要なのは精神面と指摘する競泳関係者は少なくない。生真面目過ぎる性格がアダになりかねないからだ。