主将・坂本まで…巨人選手「足の故障続出」生んだ3つの原因

公開日: 更新日:

 代走のスペシャリスト・鈴木尚広がこう言う。

「足の後ろ側じゃなくて、前側を意識して走れば防げることが多い。大きなストライドではなく、細かく走ること。これだけでだいぶ違う。みんな、打つ、守るは研究するんだけど、走ることはなかなかね……」

■“過保護”だったキャンプ

 私生活を指摘する声もある。あるチーム関係者は「酒を飲み過ぎると故障しやすい体になってしまう」と言う。離脱した全員が毎日たらふく飲んでいるわけではないだろうが、心当たりのある選手はいるはずだ。

 原監督の方針にも問題がある。腰痛の坂本がキャンプ初日から別メニューとなった際、「体調が悪い時に休むのも“野性”」と発言。以後、少しでも違和感を訴えれば、即座に別メニューとした。前出の関係者は「1月のスタッフ会議で白石オーナーが、昨季前半戦に故障者が続出したことが苦戦の要因だったとして『故障者が出ないように基礎的な体力づくりとか、コンディション調整をしっかりやらなきゃいけない』と厳命した。原監督はだから、『故障』に敏感になってしまったんです」と言う。

 実際は「野性」とは正反対の「過保護」なキャンプだったことが一因だというのだ。オーナーの指令もむなしく、チームは野戦病院化。今季の結果次第では、指揮官の責任問題に発展してしかるべきである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    楽天・田中将大の二軍テスト続行を明言…“外様”今江監督ならではの「常識的判断」

  4. 4

    「(菊池雄星を)高1で超えてやる」 天性の負けず嫌いが花巻東に進学した“本当の理由”

  5. 5

    斎藤元彦知事&代理人弁護士「時間差会見」のあざとさ…二人揃ってPR会社美人社長をバッサリ切り捨て

  1. 6

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  2. 7

    斎藤元彦知事が百条委トンズラで大誤算!公選法違反疑惑に“逃げの答弁”連発も「事前収賄罪」の可能性

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    「終わらない兵庫県知事選」の行方…新たな公選法違反疑惑浮上で捜査機関が動く“Xデー”は

  5. 10

    斎藤元彦知事代理人の異様な会見…公選法違反疑惑は「桜を見る会前夜祭」と酷似、期待されるPR会社社長の“逆襲”