FIFA汚職事件は泥沼化…あるか22年W杯“棚ボタ”日本開催
国際サッカー連盟(FIFA)の185億円汚職事件は、日増しに泥沼化していく一方だ。
FIFAの本部があるスイスで29日、理事会が開幕。会長選では5選を目指すブラッター会長(79)の当選が確実視されていたが、FIFAトップの責任を問う声も噴き出し、これまでサッカー界の不正に疑義を唱えてきた元ブラジル代表FWのロマーリオ上院議員は「ブラッターの身柄が拘束され、捕まるかもしれないという希望を抱いている」と糾弾した。
「最高責任者なので責任ゼロとは言えない」
こう話したのは02~11年にFIFA理事を務めた小倉純二・元日本サッカー協会会長。28日、なでしこ-イタリア戦が行われた長野市内の試合会場で会見に応じて「とにかく驚いた。信じられない」と連発しながら18年ロシアW杯と22年カタールW杯について言及。スイスの司法当局が「ロシアとカタールのW杯の開催が決まった過程に不正の疑いがある」として刑事訴訟を起こしたことについて「はっきりとさせる必要がある」と断言した。
「今回の巨額汚職事件が日本に飛び火することはないにせよ、日本は騒動が拡大してブラッターが辞職、22年W杯の開催国決定が白紙になることを望んでいる」とスポーツ紙サッカー担当がこう続ける。