巨費投じるサッカー代表「専用トレセン」候補地の“落とし穴”
日本サッカー協会(JFA)理事会は14日、日本代表の専用施設JFAフットボールセンターの設置場所として、ロッテの本拠地QVCマリンの東側にある「千葉県立海浜幕張公園」を候補とすることを承認した。
計画によると天然芝2面、人工芝1面のサッカー専用グラウンドに宿泊施設や医療棟なども併設され、建設費用40億円はJFAが負担。18年に完成予定となっている。
この海浜幕張エリアは羽田、成田の両空港から1時間圏内。海外組、国内組が集合・解散するのに利便性が高く、計画が立ち上がった時から有力候補だった。しかしながら、ここには大きな「落とし穴」がある。
埋め立て地の海浜幕張エリアは、11年の東日本大震災で深刻な液状化現象に見舞われ、隣接するQVCマリンの駐車場や最寄り駅の海浜幕張駅周辺では亀裂や寸断が続出。復旧に1年以上を費やし今でも、一部道路や歩道橋にはツメあとが残る。
そんな“危険地帯”に巨額の資金を投入し、再び大地震の直撃を受けた場合、津波や液状化現象によって使い物にならなくなる可能性もあるからだ。