協会顧問が苦言 「日本ゴルフ界には優れたコーチがいない」
スポーツにコーチは欠かせない。名コーチなくして名選手は育たない。
優れたコーチがいれば国の競技力を高めることもできる。北島康介をはじめ多くの世界的なトップスイマーを育ててきた競泳日本代表の平井伯昌ヘッドコーチがそのいい例だ。
テニスの錦織圭が世界ランキング5位にまでなれたのも、陰にマイケル・チャンという名コーチがいたからだ。
ゴルフも世界のトップクラスにはみんな優れたコーチがついている。タイガー・ウッズは理想とするスイングを求めて何度コーチを代えたことか。
しかし、日本のゴルフ界には世界的なプレーヤーを育てるような優れたコーチはいない。
「ツアープロコーチ」という肩書で教えている人たちが最近多くなっている。「ツアープロコーチ」といえば、「ツアープロを教えるプロのこと」と誰もが思っているに違いない。しかし、彼らは日本プロゴルフ協会(PGA)のプロ資格を持っていない「ツアープロを教えるコーチ」なのだ。
PGAはトーナメントプロとティーチングプロになるための、いわゆるプロテストを別々に行っている。