FIFA次期会長有力 “改革派”のプラティニ氏が持つスネの傷
さらには、プラティニがFIFAの会長選に立候補した際、カタールが「賛成票を投じる約束も交わされた」という。まだある。弁護士見習い中だったプラティニの息子が12年、前述したカタールの投資ファンドの欧州地区のシニアマネジャーとして採用された。
その後、プラティニは「サルコジから依頼されたのは事実だが、それによってカタールに投票したわけではない」と弁明したが、威勢がいい割には、何ともグレーな改革の旗手ではないか。
このカタールゲート事件は、ブラッターの電撃辞任後のFIFA内の権力闘争にも、大きく関わってくるだろう。
次期会長選には、先の会長選でブラッターと一騎打ちを演じたヨルダンのアリ王子が出馬を表明し、94年から11年までFIFA副会長を務めた鄭夢準(韓国サッカー協会名誉会長)が色気を見せている。この2人以外に元ポルトガル代表MFフィーゴ、オランダサッカー協会のファンプラーグ会長の出馬が取り沙汰されているが、UEFA各国の支持を得ているプラティニが、FIFA次期会長の最有力候補と目されている。