W杯最長身の山根恵里奈 “弱点克服”でなでしこ正GK奪取へ
状況判断も遅い。昨年のアルガルベ杯の米国戦では、味方DFからのバックパスをダイレクトでクリアすればいいものをトラップしたために、米国FWに詰められた。慌ててキックしたらスライディングしてきた米国DFの足に当たってそのままゴールイン。屈辱的なミスを犯した。
「でも、それは過去の話。スイス戦の前半には守備ラインの背後に抜けた相手シュートを瞬時に飛び出して防いだし、クロスも慌てることなく処理した。著しい成長ぶりです。次にぶつかるカメルーンはスピードがあり、カウンターが得意。ロングパスから一気に攻勢に転じる。6-0で圧勝した初戦のエクアドル戦でハットトリックを決めたFWエンガナムットは縦への突破力がある。ディフェンス陣は彼女をどう食い止めるのか。山根の働きも勝敗の鍵となる。この試合も失点なしで終われば大きな自信になる」(前出・記者)
佐々木監督は山根に対し「お前がゴールを守れば、日本のサッカーが変わる」といって育ててきた。そこまでいうなら、とことん起用するべきだ。