チャーター機も初体験 なでしこ待遇面は4年前と“雲泥の差”
INACとともになでしこリーグで「勝利給が支給されている」(前出の記者)のが、三重県伊賀市を本拠にしている「伊賀FCくノ一」である。
「ドイツW杯後、自動車関連部品などを作っている東証1部上場企業のE社がメーンスポンサーになり、そのE社の伊賀市にある工場で半日働くことで300万円前後の年俸が支給され、昨季から1勝当たり2万円程度だが、勝利給まで支給されるようになった」(前出のマスコミ関係者)
なでしこ1部「エルフェン埼玉」(埼玉県狭山市)は、W杯後に化粧品メーカーC社が経営に参画。「スポーツ枠特別社員」をスタートさせた。 狭山は、ドイツW杯優勝で女子サッカーブームが到来するまで「選手から月額5000円を月謝として徴収していた」(サッカー記者)。カナダW杯メンバーのGK山根、FW菅沢が所属する千葉レディースも、ドイツW杯の前まで選手は月謝を払っていた。
なでしこリーグには昼間、バイトで生計を立てている選手も少なくないが、ドイツW杯以前と比べると待遇改善は着実に進んではいる――。