チャーター機も初体験 なでしこ待遇面は4年前と“雲泥の差”
「とにかく初めてだったし、選手はビックリしながら機内で写真を撮ったり、映像を撮ったり、大騒ぎでした」とコメントした佐々木則夫なでしこジャパン監督も、その表情は緩みっ放しだった。
なでしこジャパンは14日(日本時間)、カナダW杯1次リーグC組の第1戦、第2戦を戦った西地区バンクーバーから第3戦エクアドル戦(17日午前6時開始)開催地・中地区ウィニペグにチャーター機で移動した。
08年北京五輪期間中にノルウェー代表と同じチャーター機で移動したことはあるが、単独チームでのチャーター機利用というのは初体験。それで大ハシャギだったのだ。
「W杯のチャーター機利用が当たり前の男子日本代表と違い、女子サッカーでチャーター機なんて夢のまた夢レベルの話です。女子選手たちがバカ騒ぎをしたのもムリはない」(現地取材記者)
■勝利給を支給するチームも
それでも4年前のドイツW杯優勝によって、カネや待遇面は飛躍的に良くなった。
「ドイツW杯以前は、女子サッカー界全体でプロ契約選手は5人ほど。それも年俸300万円前後でした。たとえばMF沢がプレーしているINAC神戸。ここはカナダW杯に計7人の所属選手を送り、その中で沢、FWの川澄と大野、DF鮫島がプロ契約を交わしている。年俸は沢が800万円で他の選手が500万円。この4人以外は、INAC神戸のオーナーが経営する会社(不動産業や外食産業など)と年俸300万円前後で社員契約を締結。ちなみに仕事は完全に免除。INACの選手は午前、午後と一日2部練習もこなせ、他チームの羨望の的です」(マスコミ関係者)