怪我のジャイアンツ青木 球宴絶望どころか正左翼“剥奪”も
ジャイアンツは24日(日本時間25日)、青木宣親(33)を右足腓骨のひびで15日間の故障者リスト(DL)に入れたと発表。20日のドジャース戦で右足に死球を受け、23日にサンフランシスコ市内の病院で検査した結果、患部にひびが見つかり、全治2週間と診断された。20日に遡ってDLに登録するため、最短で7月4日にも復帰は可能だが、チームは万全を期して前半戦はマイナーで調整させる方針だ。
これで選出が有力視されるオールスター(7月14日、シンシナティ)への出場は絶望的。球宴期間中は後半戦の復帰に向けて調整に励むことになるが、メジャーに戻っても左翼の定位置が空いているとは限らない。
ジャイアンツの外野陣は層が厚いからだ。青木の穴埋めに、昨季の世界一達成に貢献したイシカワ(31)、若手のパーカー(26)らが日替わりで起用される見込みだ。イシカワ、パーカーとも青木とは異なり長打力が売りの外野手だ。ジャイアンツのチーム総得点(291)はリーグ7位、本塁打数(56)は同12位と迫力に欠けるのは否めない。ボウチー監督は好調な選手を極力、使い続ける傾向があるため、パーカーら代役の活躍次第では、青木が復帰しても出場機会が減る可能性もある。
青木は開幕から好調な打撃で去年のチャンピオンチームを牽引してきたが、後半戦はベンチ待機が増えるかもしれない。