なでしこ初代監督が危惧するW杯QF豪州戦への“不安材料”
1次リーグで対戦したスイス、カメルーン、エクアドル、そして24日に決勝トーナメント1回戦で対戦したオランダ。すべてW杯初出場国だ。対戦相手に恵まれながら、1次リーグ3試合はコンビネーションの精度が低く、単純なミスも多かった。オランダ戦では、試合最終盤の失点にヒヤッとさせられたが、チーム状態は、フィジカルコンディションも含めて上向いている。
■阪口はバックパスや横パスが多い
もちろんオランダ戦で課題がなかったワケではない。以前も指摘したが、FW大儀見とMF阪口の低調プレーが気になって仕方ない。
オランダ戦の大儀見は、シュートの場面でパスしたり、突破の場面で強引にシュートを放ったり、チグハグなプレーが多い。ゴールシーンは見事だったが、阪口も本調子とはいえない。
ボランチには安定した守備以外、「攻撃のスイッチを入れる」役目が求められるが、今大会の阪口は横パスやバックパスが目につく。大儀見、阪口は本来のプレーを思い出し、準々決勝に臨んで欲しい。
ブラジルを破り、3大会連続3回目のベスト8となったオーストラリアは、170センチ台後半の身長でフィジカル自慢のDFを揃え、攻撃では大会3得点のFWサイモン、2得点のデバナが持ち味のスピード、突破力を前面に押し出してくる。対戦成績は日本の9勝7分け5敗。侮れない相手だ。