阪神鳥谷に忍び寄る“衰え” 「7番起用」にメンタル心配の声も
「先週(21日のヤクルト戦)の死球の影響があってのこと」
阪神の和田監督がこう言った。28日のDeNA戦で鳥谷を5年ぶりとなる7番で起用したことについてのコメントだ。
チームでただひとり球宴のファン投票で選出された鳥谷だが、今季は打率.258、3本塁打、17打点と打撃不振。肝心の守備面でも捕球、送球での記録に残らないミスが多い。この日、2試合連続本塁打を放った福留と比べても、存在感が薄れつつある。
チーム内では唯一の05年優勝メンバーであり、長期間チームに貢献し続けてきた。褒められることはあれ叩かれることはほとんどなかったものの、最近はスポーツ紙で苦言を呈されることもある。「7番降格」の理由は、必ずしも「死球の影響」だけではない。阪神OBが言う。
「今季は開幕直後に右脇腹を痛めたように、34歳を迎えてフィジカル、メンタルの面で疲労が蓄積しているのではないか。守備にしても、これまで追いついていた打球にも届かないなど、全盛期に比べて足が動かなくなってきている。遊撃というタフなポジションで2年目の05年から10年間も連続試合出場を続けているのは立派だが、その影響もあるのかもしれない」