和田監督の檄も虚しく 阪神若手は「ペレス獲得」にドッチラケ
「いくらレジェンド相手といっても……」
ネット裏ではそんな声が聞かれた。
阪神の二軍は18日の中日戦で、3カ月半ぶりに実戦登板した山本昌(49)と対戦。オーダーには1番の俊介をはじめ、大和、新井ら一軍野手をズラリと並べたが、2イニングで3安打、江越の本塁打による1点のみに抑えられた。
山本昌は3月3日の二軍戦で膝を痛めてわずか1球で降板して以来の登板。夏場の一軍昇格を目指しており、この日は予定の2イニングを投げられれば十分という段階。打者にとっては絶好の練習台になるはずだった。
和田監督は去る15日、この日の試合に出場した選手たちを前に、「おまえたちが頑張らないといけない。ミスしても俺たちは代えない。外国人の調子が悪い時こそおまえたちがしっかりしないといけない」と檄を飛ばしていた。マートンが開幕から絶不調で、交流戦ではスタメンも外れた。和田監督とすれば、「マートンを脅かす選手よ出てこい」との気持ちもあったろう。助っ人頼みのチーム編成には限界もある。なのに、まもなく50歳を迎えるレジェンド左腕に音なしでは情けない。