米国で追い詰められる石川遼 シード確保にいまさら大慌て
「今後は全英オープンやブリヂストン招待など、ビッグトーナメントが続きますが、トッププロはそこに照準を合わせてきます。石川がランク上位者が不在の“裏試合”や、トッププロが調整と位置付けて欠場するビッグゲーム前後の試合でポイントを稼ぐ狙いは間違っていません。ただし、当落線上にいる選手は皆同じ考えです。スポンサー収入だけで暮らしていける石川と違って、そのレベルの選手は生活がかかっています。何とか生き残ろうと死に物狂いです」
■「戦い方を変えるべき」とジャーナリスト
石川は2014―15年シーズン開幕当初(昨年10月)こそフェデックスランク19位と好調な滑り出しを見せたが、今年2月には105位に後退。その後は100位以内に戻ることなく、低迷を続けていた。
「石川は20試合に出場していますが、トッププロの年間試合数が大体それくらいです。シーズン序盤にポイントを稼ぎ、出場試合を絞り込みながら戦っていくのがベストです。今後は8月末まで毎週試合が組まれています。むやみやたらと試合に出れば、体力的にも厳しい。毎回最高のパフォーマンスが引き出せない。早期のシード取りという計画が狂ったわけですから戦い方を考えるべきです」(前出・吉川氏)
とはいえ、いまさら慌てたところで時すでに遅しである。現在出場中の「ザ・グリーンブリアー・クラシック」(米バージニア州)は、初日4位タイ発進と出だし好調だが、米ツアー撤退が近づいているかもしれない。