「幸太郎は速い球に強い」 父・清宮克幸氏が次戦での一発断言
フィーバーは過熱する一方だ。早実(西東京)が昨22日、八王子学園八王子に11―5で大勝。4年ぶりの準決勝進出を決めた。早実の怪物1年生・清宮幸太郎は「3番・一塁」で出場。2死球を受け、3打数1安打だった。今大会4試合で13打数8安打。6割1分5厘と高打率をキープし、第4打席で右翼方向へ大ファウルを放ったものの、夏初本塁打はまたもお預けとなった。
1年生ながらすでに注目度は怪物クラス。この日から舞台は神宮球場へ移り、ネット裏はほぼ満席となった。
観客は1万3000人で集まった報道陣は5回戦の2倍近い34社121人。フジテレビの宮沢アナら、女子アナもこぞって集結するフィーバーぶりはプロ以上で、そのほとんどが怪物ルーキーの「一発」を見に来ているのである。
父でもある、ラグビー・ヤマハ発動機の清宮克幸監督(48)は、幸太郎と同じ東京北砂リトルで日本一を決めたばかりの次男・福太郎(小6)と球場入り。
「ヤマハは練習をやっているから、新幹線でこっそり来た。全国制覇? 初本塁打? まあ、そういう話より、本人が楽しんでやれていればいいですよ」と笑いながら、バックネットからセンター方向への強い追い風に目をやり、「風がいい。打ち上げれば入る。今日は1本出るかな」と本音をのぞかせていた。