ファンを置き去りのメディア なぜ松山英樹を“腫れ物”扱い?
2週間前のWGCブリヂストン招待初日のことだ。
大会前、パワーランキング4位(優勝予想番付)と期待が大きかった松山英樹(23)は、14番を終えた時点で首位と2打差の4位につけるなど、順調な滑り出しを見せた。しかし、上がり18番でティーショットを右に曲げ、痛恨のダブルボギー。1アンダー14位タイまで順位を下げてしまった。
当然、視聴者が知りたかったのは、なぜダブルボギーを叩いたか、である。ミスの原因は何だったのか、本人しかわからない。
ところがNHKBSの解説を務めた佐渡充高氏は、松山の機嫌を損ねたらマズイとでも思ったのか、「内容は良く見えましたが……」と、肝心の質問をぶつけずにヨイショするだけ。田中秀道プロも「いいショットもいいパッティングも多かった。ゲーム勘は出てきましたか」とトンチンカン。最後まで視聴者が一番知りたかったダブルボギーのことには一切触れず、「凄く楽しみです。期待して見ています。明日以降も頑張ってください」と、実のある話をひとつも聞けずに締めくくってしまったのである。