ファンを置き去りのメディア なぜ松山英樹を“腫れ物”扱い?
■海外メディアはウッズに「引退は?」とズバリ
これはNHKに限ったことでなく、松山の会見に関しては民放局を含め、どこもハレ物に触るみたいにビクビクしている。なぜ、テレビ局は視聴者が知りたがっていることを松山にぶつけて聞かないのか、それとも聞けないのか。
「ヘンな質問をしてヘソでも曲げられたら困るからでしょう」と、ゴルフジャーナリストの早瀬利之氏がこう続ける。
「松山は気に入らないことを聞かれると、感情的になって食ってかかってくるところがある。ヘタに機嫌でも損ねようものなら、ネタをもらえなくなるし、話もしてもらえなくなる。だから恐る恐る接しているのです。松山の顔色をうかがって言葉を選んでいる。そもそも視聴者が知りたいことを代弁するのがメディアの仕事であり、役割です。例えば海外メディアは、相手が誰であろうと遠慮などしません。長期不振のタイガー・ウッズに対しては『引退は考えていないのか』と、平気で質問を浴びせます。ファンがそれを知りたがっているからです。聞かれた方も質問には丁寧に答えます。プロである以上、説明責任があると、米ツアーでは教育されている。視聴者が知りたいことも聞けないようでは、NHKはメディアとして失格。自ら仕事を放棄しているようなものです」
メディアが腰抜けだから、松山の口は貝のように閉じてしまうのだ。