今季11勝目で熱視線 米スカウトは広島前田の何を見ている?
メジャースカウトが気にしていたのは球速ではなかった。
広島のエース前田が2日の阪神戦に先発。7回1失点で11勝目(7敗)。チームは首位阪神と3.5ゲーム差となった。
「去年は大事なところで勝てなかった。今年はチームが大事な時に勝てるようにしたい」というマエケン。その右腕の投球に熱い視線を注いでいたのがメジャーのスカウトたちだ。マエケンは順調にいけば、来季中には国内FA権を取得する。広島は今オフ、入札制度によるメジャー挑戦を認めるともいわれている。そこで今季はマエケンにベタつきのメジャー関係者もいるのだが、彼らは毎回ビデオで投球フォームを撮り、徹底解剖しているという。
マエケンは13年のWBC直前に右肩を痛め、シーズン開幕直後には右上腕三頭筋筋膜炎で登録抹消。その後は、右脇腹の違和感など、上半身の故障が目立った。
ヤンキースは田中と7年総額約180億円の大型契約を結んだが、右肘、右手首の痛みで期待されたほどの活躍はしていない。
ヤンキースの田中に関するスカウティングリポートには、「今の投球フォームは右手首に大きな負荷が掛かっている。2年以内に故障する可能性が高い」と記されていたという。