導入コースは好評 「完全スループレー」でゴルフはどう変わる
ゴルフは時間のかかる遊びと割り切っていても、ハーフが終了してからレストランで高くてマズい飯を食べさせられ、プレーが終わって風呂に入ってゴルフ場を出る時にはもう夕方。帰りは大渋滞に巻き込まれて疲労困憊というのが、お決まりのパターン。もっと早くプレーできないものか。
そんなゴルファーの不満に応え、「ベルビュー長尾ゴルフ倶楽部」(静岡・御殿場=写真)が、今年4月から完全スループレー営業に踏み切った。導入のきっかけは何だったのか。
「ゴルフ場は団塊世代に頼り切っているのが現状で、いずれゴルフから離れていく。このままでは入場者が先細りするばかりです。若い世代を含め、新規顧客を取り込むためには、思い切った方向転換をする必要がありました。そこでレストランと浴室(シャワーは9月末まで利用可)を閉鎖し、マスター室近くに新設したカフェで休憩時やプレー終了後、ライスバーガーなどの軽食を取れるようにしました。またラウンドしながら食べられるよう、サンドイッチなどのランチパック付きのプランも用意しています」(赤松支配人)
午前中は7時から9時20分まで7分間隔でアウト・イン40組、午後は0時30分から同20組の枠を設けている。7時台にスタートすれば、正午前後にはプレーを終了できるので、午後からは周辺の観光を楽しんだり、そのまま帰宅すれば東名高速の帰宅渋滞を避けられるメリットもあり、時間を有効に使うことができる。しかも、付近のゴルフ場と比べても破格の平日6000円、土日祝1万円という低価格である。