ジュニアで強かった日本人選手がなぜプロで大成しない?
たとえばジャック・ニクラスは大学時代、バスケットボールでも活躍していたし、ヘール・アーウィンも大学時代はアメリカンフットボールのスター選手だった。いくつかスポーツをやっていて、その中からゴルフを選んで、世界的なスタープレーヤーになったという選手が多い。
■いろいろなスポーツを体験させるべき
アメリカの場合、これは今のプロゴルファーにもいえることで、ジョーダン・スピースは野球をやっていて、左腕のエースだったという。大リーグの始球式で見事なフォームを披露している。大学時代、バスケットボールの選手として活躍していたプレーヤーは今でも多い。
日本にも尾崎将司のように、プロ野球からゴルフに転向して天下を取った選手もいる。近頃は高校時代に野球をやっていたという選手も多くなっているようだが、今でもジュニアの頃からゴルフだけという選手のほうがはるかに多い。松山英樹は体には恵まれているけれど、スポーツは小さいころからゴルフだけだった。
体も大きくなくて、子供の頃はぜんそくで苦しみ、そのためにゴルフを始めてトッププレーヤーになったという選手もいる。かつては樋口久子は中学時代、ハードルの選手として活躍していたし、岡本綾子はソフトボールのエースとして実業団で優勝している。