W杯開催国イングランド敗退危機で日本に“追い風”の可能性
ラグビーのW杯(イングランド)は3日から1次リーグの後半戦が始まる。
2試合を終えて1勝1敗で1次リーグB組4位の日本は、同じく1勝1敗ながら得失点差で上回り3位につけるサモアと対戦する。日本が決勝トーナメントに進むためには残り2戦に勝ち、4トライ以上などで与えられるボーナス点が必要だ。目標とする8強入りは厳しい状況にあるとはいえ、可能性は決してゼロではない。
開催国イングランドの苦戦が日本に追い風となりそうだからだ。ここまでイングランドは2戦して1勝1敗で1次リーグA組3位。3日に優勝候補の一角である豪州に負ければ、1次リーグ敗退が濃厚となる。
ラグビー発祥国が8強入りすらできなければ、面目は丸つぶれだ。今大会の集客やユニホーム、グッズの売れ行きにも影響しかねない。
イングランドが敗退した場合、国際統括団体であるワールドラグビー(WR)にとって集客の頼みの綱はスコットランド、ウェールズの英国勢となる。発祥国の威信を守りたいWRの思惑もあり、レフェリーによって英国勢寄りの笛が吹かれても不思議ではないとの見方があるのだ。