手代の「福吉」一人に罪かぶせてほっかむりかい、読売屋?
「個人としての説明責任を果たしてもらいたい」
じゃあ聞くが、巨人の二軍で謹慎中の福田が記者会見を開いて洗いざらい説明責任を果たすとでも思ってるのかい。
「これで野球くじの目は消えた」
前文科大臣は吐き捨てるように言った(いかん、読み返すとゼンカモノ大臣と読めちまうな)。
国にカネがないから文科相が胴元になってバクチで五輪の資金を稼ごうとしていたのだ。胴元が文科省なら良いバクチでヤクザなら悪いバクチという話じゃなかろう。
文科相が吐き捨てたのは、
「まずいな読売屋。始末は任せたぞ」
「お任せください、お奉行様」
手代の「福吉」の粗相で店の信用を傷つけられたのを手代一人のせいにして、のうのうと生き延びる読売屋。そういうやつはお天道様が叩き斬る。単純明快な時代劇によくある話じゃないか。
しかし、実際にはお天道様に斬られることはない。読売屋の番頭、店の若い衆を集めて、