4タコの大ブレーキも ヤクルトは山田の“修正能力”に賭ける
「修正能力というか、アイツは切り替えが本当に早いからね。今季、山田は頭部死球を2度も受けるなど、厳しい内角攻めをされた。が、それでもフォームを崩すことなく、シーズンを乗り切り、自己最高の成績を残した。早出特打ちは当たり前。杉村打撃コーチとともにティー打撃でフォームをチェックし、修正した。技術も気持ちもリセットして日々の試合に臨んできたからね」
こんなこともあった。9月5日の広島戦、黒田から計10度も牽制されながら、29個目の盗塁を決めた。牽制すると見せかけたり、間をとったり、早く投げてみたり、手を替え品を替え、盗塁を阻止しようとしたベテランを相手に、最後は厳しいマークをかいくぐって二盗を決めた。
「絶対に決めてやろうという負けん気、気持ちの強さと対応力を持っているからこそなせる技だよ」(前出の関係者)
山田に関しては心配なし、というのだが……。