たとえ三冠でも…ヤクルト山田「メジャーの評価」が渋い理由
メジャーで近年、サッパリなのが日本人内野手の評価だ。
川崎(現ブルージェイズ)、田中賢(現日本ハム)、西岡(現阪神)……昨オフは阪神の鳥谷がメジャー挑戦を視野に入れたものの、あまりの低評価に移籍を断念したといわれている。
そこへいくとヤクルトの山田哲人(23)は、これまでの内野手とちょっと違う。8日現在、33本塁打はセ・リーグでダントツ。打率3割3分3厘と87打点はともにリーグ2位。30盗塁はリーグトップ。三冠王はもちろん、4冠も視野に入れている。
山田が田中賢や西岡、鳥谷と異なるのはパワーを備えている点だ。かつてメジャーで内野のレギュラーを張った岩村はプロ野球で44本、井口(現ロッテ)は30本を打った経験があった。パンチ力があれば、メジャーでもそこそこ評価されるのではないか。
■年俸はせいぜい5.4億円か
岩村や西岡はもともと遊撃手。メジャーに入ってから不慣れな二塁に転向したせいか、いずれも相手野手の激しいスライディングを受け、大ケガをした。山田がすでに二塁を守っているのも、アドバンテージにならないか。