V逸のイ・ボミに疲れ? 「次戦見据え切り替えた」とプロの目

公開日: 更新日:

【マスターズGCレディース】

 首位発進の李知姫(36)がパープレーで逃げ切り、今季2勝目(通算19勝)を挙げた最終日は、風が吹いてスコアを崩す選手が続出した。

 勝てば女子ツアー史上初の2億円突破と注目された1打差2位タイ発進のイ・ボミ(27)もノーバーディー、3ボギーの75と崩れて3位に終わり、大台超えは持ち越しになった。とはいえ、賞金レース独走(1億8928万円)のボミらしくない、アプローチが寄らない、パットが入らないというミスが目立った。

 テレビ出演の岡本綾子が「何かが狂った感じがします」と解説したが、何だったのか? 田原紘プロは「疲れているようにも見え、ショットにキレがなかった」とこう続ける。

「寒さのせいもあって、いつもの切り返しではなかった。ただ前半をパープレーで終えて、優勝争いより、賞金ランク2位のテレサ・ルーよりも上に行けばいいと頭を切り替えたのでしょう。2メートルのパーパットを外した17番パー3はグリーンを改造したところにカップが切られ、芝の色目の違いから、タッチの出し方が読みづらかったと思う。しかし、ボミはこれまで戦ってきたストロークを崩したくないから“逃げのパット”、つまりスタイルを変えないパッティングを貫いた。それも来週以降の試合を見据えての戦いであり、決してゴルフの調子が狂っているわけではありません」

 優勝こそ逃したが、自身の目標である賞金女王タイトル獲得に向けて着実に前進しており、しぶとい戦いを続けていたわけだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…