パリ大会初戦突破も 錦織に課されるツアー最終戦までの宿題
男子プロテニスツアーのマスターズ1000パリ大会のシングルス2回戦で、世界ランク7位で第6シードの錦織圭(25)が、同32位のジェレミー・シャルディ(28=フランス)を2-1で退けた。
この大会初戦となる錦織は、第2セットまではツアーでは珍しい球足の遅いコートに戸惑い、相手のサーブや強烈なフォアにも苦戦したが、ファイナルセットは6-1と一方的なゲームとなった。
錦織は昨年、アジア人としては初めてシーズン最終戦のツアー・ファイナルに出場した。年間成績などの上位8人しかその「舞台」に立てない名誉ある大会に、今年(15~22日)も出場を決めているものの、今のところちょっとばかり肩身が狭い。
今年の「選ばれし8人」のうち、マスターズ1000に勝っていないのは錦織だけ。ビッグ4以外のワウリンカ(30)、ベルディヒ(30)、フェレール(33)も、それぞれ1勝している。
マスターズ1000は、4大大会やツアーファイナルに次ぐビッグトーナメント。ツアー通算10勝を挙げている錦織も、マスターズの未勝利についてはかなり気にしているという。
今大会は今季マスターズ最終戦。昨年はベスト4止まりだったが、初の頂点に立って、堂々とファイナルに向かいたいところだろう。