SR日本チーム「サンウルブス」入りを見送った五郎丸の“本音”
ラグビー日本代表フルバック(FB)五郎丸歩(29)が世界最高峰リーグといわれる「スーパーラグビー(SR)」のレッズ(豪州)移籍が明らかになったものの、来季からSRに参入する日本チームの「サンウルブズ」でプレーする選択肢もあったはず。
それなのにレッズ入りを選んだのは「家族との時間が取れないこと」と「(豪州なら)家族も一緒に行けますし、子どもにもいい経験になる」というのが理由だった。確かにその言葉に偽りはないだろうが、あるラグビー関係者はこんな見方をしている。
「SRの南アフリカ・グループに入ったサンウルブズは、東京、シンガポール、南アフリカ、豪州と遠征が多いチーム。家族のことを考えれば、豪州が拠点のレッズの方がいいのは確かです。でも、今や五郎丸は日本ラグビーの顔であり、代表チームの大黒柱です。SR1年目のサンウルブズのメンバーに入るべき選手です。それを見送ったのはなぜか。日本はこれまでプロチームを持ったことがない。しかも、SRは2月に開幕するというのに、監督もメンバーも未定。選手が重要視するケガの補償も明確になっていない。レッズの五郎丸は2年目以降、チーム内での立場がどうなるかわからないが、新生サンウルブズの戦い方やチーム運営などをじっくり見るつもりなのです。その上で、メンバー入りを考えるはずです。理想を言えば、日本代表とサンウルブズのメンバー8割ぐらいは同じ方がいいわけですから」
ちなみに、レッズとサンウルブズとの試合は来年5月21日(土)、レッズの本拠地、ブリスベンのサンコープスタジアムで行われる。