格下相手に2回2失点 侍J大谷に米スカウト評価は「消化不良」
突然、乱れた。
5日、侍ジャパンの大谷翔平(日本ハム=写真)がプエルトリコとの強化試合に2番手で登板。2イニング目の五回、2死走者なしから下位打線に好機を広げられ、2本の適時打を許して2失点。不利なカウントから力んで痛打を浴びる「悪癖」が出たが、「プレミア12」の開幕戦となる8日・韓国戦の先発に向けて「しっかり試せてよかった」と、収穫を口にした。
将来的なメジャー挑戦を目標にする大谷にとって「プレミア12」は格好のアピールの場だ。
MLBが40人枠に入る選手の派遣を断ったことで、この日対戦したプエルトリコがそうだったように、大半は3A、2Aクラスのマイナーリーガーだ。
あるメジャースカウトはこう言う。
「大谷は今年、高卒3年目の21歳シーズンを終えた。走者を出してからの投球に課題があるものの、メジャーに定着できる段階にはきている。『プレミア12』の大会レベルを考えれば、しっかりと抑えてもらいたいのが本音だよ」
韓国は李大浩などの強打者が揃うが、ここで手をこまねいているわけにはいかない。