花巻東のドラ1同士 ハム大谷と西武雄星になぜ大差ついた?
日本ハムの大谷翔平(21)と西武の菊池雄星(24)。26日、岩手・花巻東高OB同士のプロ3度目の投げ合いは、後輩の大谷に軍配が上がった。
大谷は8回を5安打無失点に抑えて13勝目(3敗)。初回2死三塁で、中村に対するストレートは今季最速の161キロをマークした。一方の菊池は6回を6安打3失点で8敗目(7勝)を喫した。
同じ高校の先輩後輩で、同じメジャー志向で、同じドラフト1位。右投げと左投げの違いはあっても、ともに素質があるのはだれもが認めるところだ。
にもかかわらず、投手タイトルを総ナメにしそうな3年目の大谷に対して、6年目の菊池はいまだ2ケタ勝ったことがない。この差はなぜ生じたのか。
大谷は菊池に憧れ、花巻東に進学したといわれている。しかし、実際は違う。大谷が中学3年生のとき、当時、花巻東の3年生だった菊池はセンバツ準優勝、夏の甲子園ベスト4で全国の話題をさらった。そんな3学年上の菊池に対し、大谷は強烈なライバル心を抱いた。進学先を花巻東に選び、同級生に「1年で超える」と言った。「超える」のが菊池の球速だったのか、投手としてのポテンシャルかは定かじゃないが、大谷は菊池より上に行くためにあえて同じ環境に身を置いたのだ。