またも低予算球団 アストロズがマエケン獲得合戦に名乗り
今季、10年ぶりのポストシーズン進出を果たしたアストロズが、広島からポスティングシステムでメジャー移籍を目指す前田健太(27)の入札に参加するという。
アストロズはサイ・ヤング賞左腕のダラス・カイクル(27=20勝8敗)ら安定した投手陣がチームを牽引し、地区シリーズまで勝ち上がった。来季、05年以来チーム史上2度目のワールドシリーズ進出を目指す同球団はカイクルと並ぶエース級を確保するため、前田に白羽の矢を立てたとみられる。
テキサス州ヒューストンが本拠地のアストロズは、かねて日本人選手の調査を行っており、これまでもダルビッシュ有(レンジャーズ)、田中将大(ヤンキース)の獲得に動いた。
今季からアストロズでベンチコーチを務める元日本ハム監督のトレイ・ヒルマンは11月に来日した際、本紙にこう明かしている。
「ダルや田中とともに日本を代表する投手。前田は制球力があり、ストライクゾーンで勝負できる。メジャーで活躍するだけの可能性は十分に秘めていると思う」
複数の米メディアの予想では前田獲得に要する費用は2000万ドル(約24億2000万円)の入札金も含めて総額8000万ドル(約96億8000万円)。低予算で運営するアストロズは前田の獲得費用を捻出できるか。