マエケン狙うドジャーズ ヤンキースの“横やり”に戦々恐々
海の向こうでは大物投手の移籍先が続々と決まっている。今月に入って左腕・プライス(30=ブルージェイズからFA)が7年総額約267億円でレッドソックスと合意すると、グリンキー(32=ドジャースからFA)が6年総額約254億円でダイヤモンドバックスと、サマージャ(30=ホワイトソックスからFA)が5年総額約111億円でジャイアンツと契約。日本時間7日には岩隈久志(34=マリナーズからFA)がドジャースと契約合意したと米メディアが報じた。目玉のプライスが移籍先を決めたことで、争奪戦に敗れた球団が次の大物は逃すまいと他の有力投手を買い漁っているのだ。
入札制度(ポスティングシステム)による今オフのメジャー挑戦が決まった前田健太(27)の移籍先は、今回の雪崩を打ったような爆買い現象と無関係ではない。
「巨額の資金をつぎ込んでエース級、もしくは先発2番手クラスの大物を獲得したほとんどの球団は、すでに金庫が枯渇した可能性がある。唯一の例外がグリンキーの引き留めに失敗したドジャースでしょう」と、この日、米テネシー州ナッシュビルで開幕したウインターミーティングに参加している西海岸のさる代理人関係者がこう続ける。