マエケンは米到着も 有力球団「争奪戦」続々撤退の不可解
さらに、ここにきて複数の米メディアが、先発3番手として前田の獲得を検討していたとされるヤンキース、レッドソックスなどの金満球団も入札を見送ったと報道。MLBは現地時間9日(日本時間10日)、全30球団に対して前田のポスティング通知をしたものの、一向に具体的な動きが見えてこない。
先発陣が手薄なアスレチックス、カージナルスなどが依然として補強リストに名前を残しているとはいえ、予想されたほどの争奪戦にまで発展しているとは言い難い状況。ここまで人気薄とは本人も想像だにしていなかったはずだ。
■ネックは入札金の改修
もちろん、「日本のサイ・ヤング賞(沢村賞)」右腕として、多くのメジャースカウトが実力は認めるところ。それでもメジャー球団が慎重なのは、レンジャーズ・ダルビッシュ(29)、ヤンキース・田中(27)と比べれば日本での注目度が低いためだ。
スポーツ専門局「ESPN」(電子版)は前田獲得に要する費用を入札金2000万ドル(約24億2000万円)も含めて総額で8000万ドル(約96億8000万円)と予想しているが、「それだけの資金をどれだけ回収できるかがネックになっている」とナ・リーグ関係者がこう続ける。