由伸監督も阿部頼みか…巨人の危ない「目標チーム打率」
一塁か捕手復帰か。どっちが主体なのか。
阿部慎之助(36)のポジションが今季の巨人のカギを握っている。高橋由伸監督(40)は先週参加したイベントで「慎之助のコンディションがどれくらいか。昨年はそれ(捕手復帰)が原因で長期離脱したわけだから。しっかり見極めたい」と昨季、半ば強制的に捕手に復帰させた揚げ句、故障離脱させてしまった原前監督をチクリ。本人と体調面などを話し合い、慎重に方針を決めるとした。
とはいえ、万全な状態なら、なるべく捕手として起用したいのが本音。昨秋の就任早々、「ゼロではない」と捕手復帰案を明かしていたことでも、それが分かる。
15日のスタッフ会議で白石オーナーは「リーグ最下位だったチーム打率を引き上げてもらいたい。投高打低の昨年の状況から脱却しなくてはならない」と攻撃力の強化を厳命。リーグ最低の・243に沈んだチーム打率を.260~.265に引き上げ、1試合平均4得点という目標値が設定された。内田打撃コーチは「全員で102安打増やすことで、打率2割6分5厘になる。そうすれば得点圏打率も上がる」と話していた。そうなると、捕手には打撃が課題の3年目・小林ではなく、阿部が座るのが自然。新外国人のジョーンズを一塁へ回すことができ、1枠空いた外野には状態のいい選手を起用できるのだ。