JFA初の会長選 原vs.田嶋の一騎打ちに「J生みの親」異議
日本サッカー協会(JFA)初の会長選挙が21日に告示され、立候補を表明済みのJFA副会長の田嶋幸三氏(58)、JFA専務理事の原博実氏(57)の2人が、正式な会長候補者となった。
「告示前にJFA理事会の理事28人による投票が行われ、田嶋副会長が19票、原専務理事が9票とダブルスコアで田嶋副会長の圧勝だった。この結果、理事会推薦の候補者として田嶋副会長が会長候補者となった。大差を付けられた原専務理事だが、JFA評議員7人以上の推薦があれば立候補でき、この条件を満たしていた原専務理事も会長候補者として認められた」(サッカージャーナリスト)
投票は31日のJFA評議員会で行われる。
全国都道府県から選ばれた評議員47人、J1クラブの代表18人にJリーグ、女子サッカーリーグなどサッカー関連団体から10人の計75人が有権者として一票を投じ、第14代JFA会長が決まる。
告示日の21日夜、朝日新聞主催の田嶋、原両氏による討論会が行われた。Jリーグの日程について「代表日程を優先して秋開幕・春閉幕に変えたい」と話す田嶋副会長に対して原専務理事は慎重な姿勢。強化の優先順位として原専務理事が「国内クラブでの強化を尊重」と訴え、田嶋副会長は代表中心の活動の重要性を強調した。